1.はじめに
訪問看護の開業の流れは分かったけれど、何を準備したらよいのか?
費用も限られているし、どこまで揃えたらよいの?と迷っていませんか?
ここでは最低限揃えるものについて説明します。
2.結論
訪問看護の開業に必要な設備は、
「事務所設備・IT・医療備品・訪問用」の4つです。
次からそれぞれについて、具体例を説明していきます。
3.訪問看護の開業に必要な設備・備品一覧
① 事務所設備
・インターホン
外部からの来訪者対応や安全管理のために設置しておくと安心です。
・デスク・椅子
事務作業や書類管理を行うために必要です。
※事務スペースの確保は指定要件上も重要なポイントです。
・電話(固定電話 or IP電話)
事業所としての連絡手段として必須です。
※外部との連絡体制の確保は重要な要件の一つです。
・書類保管用キャビネット
利用者情報や各種書類を適切に保管するために必要です。
※個人情報保護の観点からも、施錠できる保管設備が望まれます。
→事務作業や運営の基盤となる設備
② IT関連
・パソコン(複数台検討)
記録作成や請求業務を行うために必要です。
※オンライン請求や書類作成に使用するため、複数台必要となる場合もあります。
・インターネット環境
電子カルテや請求業務を行うために必要です。
※安定した通信環境が求められます。
・電子カルテ
訪問記録や情報管理に使用します。
※導入は任意ですが、実務上は使用している事業所が多いです。
・チャットツール(医師・関係機関との連携用)
医師や関係機関との連携に使用します。
※近年は専用ツールを利用するケースも多く、事前の準備が必要です。
※市やクリニックによって使用するチャットツールの種類が違う場合もあるので、確認が必要です。
IT環境は整備に時間がかかり後から整えるのが難しい為、早めの準備が重要です
実際には、連携ツールの事前登録や設定が必要なケースもあり、準備不足で「登録できない」「使えない」といったトラブルになることもあるため注意が必要です。
→ 記録・請求・連携に関わる重要な環境
③ 医療備品
・血圧計
利用者の健康状態を把握するために必要な基本的な医療機器です。
※訪問時のバイタル測定で使用するため、実務上は必須に近い設備です
・聴診器
呼吸音や心音の確認に使用します。
※利用者の状態確認に必要となる場面が多く、準備しておくと安心です。
・その他必要な医療機器
必要ならすぐ購入できるものがほとんどなので、まずは最低限でOKです。
→ 訪問時の状態確認に必要な機器
④ 訪問用
・訪問用車
利用者宅へ訪問するための移動手段として必要です。
※事業所で車両を用意するケースもあれば、職員の自家用車を使用する場合もあります。
※地域や運用によって異なるため、事前に方針を決めておくことが重要です。
・業務用スマホ
職員間の連絡や、訪問先での情報確認に使用します。
※緊急時の連絡体制の確保という観点からも重要です。
※私用端末を利用する場合は、情報管理のルール整備が必要です。
・訪問用バッグ
医療備品や必要物品を持ち運ぶために使用します。
※利用者ごとに必要な物品を整理して持参するため、使いやすいものを選ぶことが重要です。
→ 実際の訪問業務に必要な設備
4.見落としがちなポイント
IT環境
・通信
電子カルテや請求業務、連携ツールの利用にあたり、安定した通信環境が必要です。
※通信が不安定な場合、業務に支障が出る可能性があります。
・スマホ管理
業務用スマートフォンの利用にあたっては、情報管理や運用ルールの整備が重要です。
※私用端末を利用する場合は、セキュリティや情報漏えい対策が必要です。
特にIT環境は見落とされやすく、実際に“登録できない・使えない”といったトラブルになるケースもあります。
5.準備のコツ
・最初は最低限
・後から追加
・使う前提で選ぶ
6.設備・備品に合わせて準備すべき重要ポイント
設備だけでなく、書類・人員・スケジュールも含めて準備することが重要です。
① 指定申請・書類まわり
・運営規程の作成
・重要事項説明書の作成
・勤務形態一覧表の作成
・職員名簿の準備
・資格証の写し
② 人員体制
・管理者の確保
・看護師の採用
・雇用契約書の準備
・勤務シフトの作成
訪問看護において人員体制はとても大切です。
③ スケジュール管理
・指定申請のスケジュール確認
・申請期限の把握
・開業予定日の設定
④ 加算・運用準備
・加算の確認
・届出書類の準備
・請求体制の確認
⑤ IT運用
・電子カルテの選定・設定
・医師・関係機関との連携ツール登録
・請求ソフトの導入
7.【保存版】すぐ使える備品チェック
開業準備の全体像を把握できるよう、チェックリスト形式でまとめました。
コピーしてご活用ください。
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訪問看護の開業準備チェックリスト
【事務所設備】
□ デスク・椅子
□ 電話(固定電話 or IP電話)
□ インターホン
□ 書類保管用キャビネット
【IT環境】
□ パソコン(複数台検討)
□ インターネット回線
□ 電子カルテ
□ チャットツール(医師・関係機関との連携用)
【医療備品】
□ 血圧計
□ 聴診器
□ 体温計
□ その他必要な医療機器
【訪問用設備】
□ 訪問用車両
□ 業務用スマートフォン
□ 訪問バッグ
【その他】
□ 名刺
□ 事業所印(法人印)
□ 保険関係書類
□ 書類管理体制の準備
《合わせて準備をすすめたいこと》
【基本情報】
□ 事業所名の決定
□ 所在地の決定
【指定申請書類】
□ 運営規程
□ 重要事項説明書
□ 勤務形態一覧表
□ 職員名簿
【人員体制】
□ 管理者
□ 看護師
□ 雇用契約
【IT・請求】
□ 電子カルテの選定・設定
□ 請求ソフトの導入
□ 通信環境
【スケジュール】
□ 申請日
□ 開業日
□ 採用時期
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8. まとめ
実際には“買ったけど使わない”設備も出やすいため、必要最低限から始めるのがおすすめです。
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10.ご相談
訪問看護ステーションの立ち上げ後の運用サポートや書類整備についての正式なご相談は開業後に承っています。
「運営に不安がある」「書類管理やチェック体制を整えたい」という方は、お気軽にご相談ください。
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